高輪2020
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2017年の春、高輪中高から3名が東京大学に進学しました。彼らにとっての高輪とは? どんな学校生活を過ごしていたのか、振り返ってもらいました。おだやかな校風のなかに個々が活きる柴田 中高時代は文化祭に燃えていました。高学祭は、僕たちに運営が任されるから、毎年やりがいも大きかったですね。高2でパンフレット制作を担当した時は、デザイン系PCスキルがかなり上達しました。平山 僕は、高校時代は校外活動に積極的でした。JAXA主催の高校生向けプログラムや東大主催の銀河学校に参加したり。他校の高校生や大学院生、職員など、環境や年齢が異なる人たちと意見交換ができて、とても刺激的な経験でした。 谷 僕は趣味に没頭(笑)。一緒に楽しめる仲間が校内にいたから、すごく楽しい学校生活でした。高輪って、個性的な人が多いよね。平山 そうだね。外観は割と普通だけど、中身はみんな個性的。柴田 校則とか、学生としてのルールは当たり前に守る、おだやかな学校なんだけど、それぞれが自分を持っている、というか。 谷 だから、自分のペースで学校生活を楽しむことができたのだと思います。いろいろなタイプの人がいるから、必ず自分に合う友人が見つかるんだよね。授業も個性的だから学びが楽しい柴田 個性的といえば、先生も個性的だったね。平山 授業前に「Let’s Active!」って全員で掛け声を出すとか。 谷 授業そのものも本当にアクティブで。柴田 みんなで話し合いながら課題を解いていくんだよね。今思えば、まさにアクティブ・ラーニング。 谷 他にも、生徒の当て方に特徴がある先生がいたり。平山 僕はその法則を分析して、理数教育研究所の「算数・数学の自由研究コンクール」に応募して、賞をもらったよ。どの先生も僕たちのことをしっかり見てサポートしてくれたよね。僕の場合は、東大の推薦入試の面接の練習など、先生方には本当にお世話になった。柴田 受験直前は特にね。僕は担任の先生にメールで励ましてもらってた。 谷 僕も東大の二次試験の前に、私立の結果が悪くて落ち込んでいたときに励ましてもらった。生徒の力を本当に把握しているのが先生だから、励ましの言葉が一番力になるんだよね。後輩たちに伝えたいこと 谷 「よく学び、よく遊べ」です。中学・高校の6年間で成績は大きく変わります。自分のやり方次第でいくらでも自分を伸ばすことができる。柴田 高輪には行事もたくさんあるから、メリハリをつけて学び、遊ぶことができるしね。高学祭には、とくに全力投球してほしいなあ。平山 それから、興味のあることには校内外にこだわらず、どんどんチャレンジしてほしい。高輪はそれを応援してくれる学校だし、そうして得た経験が、将来の目標を見つけるときに、とても役に立つと思うから。東京大学 文科Ⅱ類 (本学卒業’17)谷 駿之介「東大は、勉強もサークル活動も完璧にさらりとこなす人がいたり、ものすごく刺激的な環境です」東京大学 理科Ⅰ類 (本学卒業’17)柴田 彩登「高輪で3年間、高学祭の実行委員をやりました。大学でも1年生から学園祭の運営をやっています」東京大学 理科Ⅰ類 (本学卒業’17)平山 龍一「将来は、宇宙工学の開発や宇宙関連ビジネスなど、何かしら宇宙に携わることが目標です」Special Interview高輪・東大ボーイズ座談会2020 SCHOOL GUIDE 16TAKANAWAJUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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