平成30年度 卒業生
進学先 東京工業大学 工学院
合格校 上智大学 理工学部情報理工学科*TEAP利用
東京理科大学 工学部情報工学科
東京理科大学 経営学部ビジネスエコノミクス学科 *一般/センター利用/センター併用
明治大学 総合数理学部先端メディアサイエンス学科 *一般/TEAP利用
まずは最初に、外部検定模試を利用することを強く勧めたいと思います。というのも、大学受験においては、外部検定模試を利用すると、試験を各大学一回ずつ多く受けることができる場合があるからです。受験には、問題との相性という“運”要素が多少なりともあり、いくら模試で志望大学に合格できそうな成績を取っていても、本番で落ちることもあります。そんな時、試験を二回受けることができれば合格できる可能性が上がるかもしれません。おそらく、二回連続で相性の悪い問題が出ることはあまりないでしょうから、適正な実力があればどっちかは受かると思います。自分の話をすると、僕は上智大学 理工学部 情報理工学科を「一般型」と「TEAP利用型」の二つで受験して「TEAP利用型」にだけ合格出来ました。(一般の方は落ちました。)また、外部検定模試を利用すると、試験の本番で英語を受験しなくてよくなります。私立大学の英語は大半が記号問題で途中点がない上に、記述式より“解いた感”が薄いので、合格点に達したか否かが気になり始め、結構不安になります。そこで、外部模試を利用しておくと、あらかじめ英語の結果は分かるので精神的に楽になります。特殊な例になりますが、明治大学の「TEAP利用型」入試は全学部統一入試の数学と理科の点数とTEAPの点数で合否が決まり、さらに英語も受験すると一般の全学部統一入試を併願できるという仕組みでした。試験当日は、最初に英語を受けて、案の定、不安になりましたが、「TEAP利用の方で受かればいいや」と思い、後半の数学と理科を良い精神状態で受けることができ、結果として両方に合格出来ました。また、受験は一発勝負ですが外部検定模試はそうではありません。気楽に何度でも受けられます。つまり、外部検定試験はリスクがないのに、リターンが大きいのです。ぜひ受けてみてください。
さて、ここからは僕が受験を通して感じたことや、やっていたことを綴っていきます。歴代の諸先輩方の書いた合格体験記に倣って、『いつから』、『どのくらい』、『どうやって』、受験勉強していたか書いていこうと思います。
『いつから』受験勉強していたか・・・受験勉強と学校の宿題をすることが同義だと感じ始めた頃、具体的には高2の夏辺りだと思います。学校の宿題を真面目にやる習慣はついていたので、スムーズに受験勉強に入っていました。
『どのくらい』勉強していたか・・・おそらく、平日3~5時間、休日7~9時間ぐらいだったと思いますが、確信は持てないです。実際には、もうちょっと少ないかもしれません。僕は、勉強は何時間やったかではなく、何をやったかだと思ってるので、あまり時間は意識してませんでした。
『どうやって』勉強したか・・・僕の持論ですが、各教科共通で、基礎がまだ完璧でないならば、自習よりも、学校の授業をきちんと聞く方が勉強の効率は良いと思っています。例えば、自分で解説を読むよりも、賢い友達に教えてもらう方が手っ取り早いですよね。しかし、受験が近づきあせりが出始めると“勉強してる感”を感じたいのか、授業中も自習する人が意外と増えてきます。その勉強方法で受かる人は、自習の効率の悪さを、掛けた時間でカバーできるような努力の天才だけだと思うので、僕も含めた非才の人間は、その勉強方法はやめておいて、教育のプロである先生方の授業を集中して聞く方が効率が良いと思います。
それでは、各教科の勉強方法について書いていきます。英語と数学に関しては、問題集を持っておらず、学校でも塾でも真面目に授業を聞いて基礎を固め、塾のテストゼミに取り組むことで問題演習を重ねました。物理は「物理のエッセンス」(河合出版)、「名門の森」(河合出版)の順にやっていました。化学では「重要問題集」(数研出版)と塾のテキストを併用していました。どの教科も、一日にやる問題数を決めて問題を解き、間違えた問題には印をつけて、次の日、その日の問題をやる前に印の付いた問題をやり、できるようになるまで何回も(何日も)解くという方法でやっていました。
また、息抜きは勉強に集中できなくなった時に、少しスマホを見る程度にしておく方が、かえって精神的には楽だと思います。勉強の時間と遊びの時間のメリハリをつけられるほど強い心を持つのは、かなり大変です。多分、遊び続けます。ちなみに僕は “願掛け”も兼ねて、友達と遊びに行くことを禁止するとともに、マンガやゲームは簡単に取り出せないようにクローゼットの奥に封印していました。人事を尽くした後は天命を待つしかないので、どうせ受験生の間だけですし、こういう“徳”を積むようなことを実践しても良いのかもしれません。
僕と皆さんでは、得意科目や、勉強に費やせる時間等の状況は違うので、この文で述べたことは当てはまらない点も多いと思います。「こんなやつがいたんだな。」程度に思っておいてください。ただし、事実として、受験は悪いことも良いことも含め、何が起こるか分からないということ、そして諦めたら受からないということは覚えておいてください。
それでは頑張って!
平成30年度 卒業生
進学先 一橋大学 社会学部社会学科
合格校 早稲田大学 文学部文学科
早稲田大学 社会科学部社会学科
明治大学 文学部心理社会学科
法政大学 文学部心理学科 *センター利用
こんにちは。4月から一橋大学社会学部に進学することになりましたMです。合格体験記ということで、私の受験期についてまとめてみましたので、読んでいただけると嬉しいです。高1までは定期テスト対策を中心にやりました。テスト勉強は結構真剣にやっており、そこで身についた勉強法が受験勉強にも大いに活きました。高1の冬頃に志望校として一橋大学を意識し始め、高2夏のオープンキャンパスで、志望校を一橋大学社会学部に決定しました。志望校を決定したことで、やらなければいけないことや、入試までの学習計画などが具体的に見えたのがよかったと思うので、志望校は早めに決められるといいと思います。高3春で部活を完全に引退し、本格的に勉強をスタートしました。学校がある日は4時間半、休日は10時間程度を目標に勉強をしていました。次に、科目ごとにやったことやアドバイスを書いていこうと思います。
<英語>
単語は早めにやったほうがいいと思い、高2春頃から本格的に覚える作業を始めました。おすすめは『東大英単語熟語 鉄壁』です。少し高いですが、語源やイラストが載っており覚えやすいです。学校で配られる単語帳を一通り覚えてからやるのがおすすめです。文法は学校で配られた『Next Stage』を中心にやりました。長文は『基礎英文解釈の技術100』で英文解釈をやってから、高2冬頃に始めました。英作文は学校でやった例文暗記を復習しつつ、高3二学期から過去問を添削していただきました。
<数学>
中学のころからの苦手科目でしたが、個人的に高輪の数学は進度も早くレベルも高いと感じており、そのおかげでまあまあ難しいレベルの『標準問題精講』を高2から始めることができました。この参考書ではⅡBに大苦戦しました…。高3からは『文系数学の良問プラチカ』で演習を行い、二学期から過去問を解き始めました。配点が低かったので、絶対に完答したい分野を中心にやっていきました。
<国語>
国語もあまり得意ではありませんでしたので、高2の途中で『現代文読解力の開発講座』をやりました。読み方を身につけられたという点ではおすすめですが、個人的に現代文は慣れが重要ではないかと思ったので、とにかく問題演習をやりました。高3の二学期からは過去問を先生に添削していただきました。
<日本史>
大好きな科目だったので、高2から少しずつやっていました。配点も英語に次いで二番目に高かったので力を入れました。一橋の日本史は出題範囲が偏っているので、その分野を自分で参考書を作る感覚でノートにまとめていきました。高3二学期からは過去問を添削していただき、返ってきた過去問は復習して、また気づいた点をノートにまとめました。
<地理、理科>
地理は学校のサポート(講習など)が手厚く助かりました。センターの中で配点の高い理科は文系科目の箸休め的な存在で、英語や国語の合間に楽しく勉強しました。 ここからは、入試本番のエピソードについて書かせていただきます。センター試験ではこれといって大きなことはなかったのですが、英語や国語が予想以上に悪く、自己採点後ショックを受けました。早稲田のときはトイレがとても混んでいて、隣の建物までトイレを探し回りました。トイレに極力行かないように、飲み物を控えました。一橋本番はハプニングだらけでした。まず、早朝からの中央線の大遅延。大学があるほうは早めに再開したので間に合いましたが、焦りました。英語は自分が苦手で「これは出てほしくないなあ…」と思っていたものが次々に出題され、日本史は非常に難しく得点を稼がなければいけないのに撃沈…。ただ、どの科目も過去問を思い出しながら、書けることを精一杯書ききりました。
合格発表まで非常に不安でしたが、だからこそ合格を知ったときは本当に嬉しかったです。私は塾・予備校には行かず、有料の自習室というのを利用していたので、質問や添削は学校の先生に頼りきりでしたが、先生方は皆快く引き受けてくださいました。本当に感謝しています。皆さんも困ったときは先生に相談してみるといいと思います。皆さんのご健闘をお祈りしています。